ドラマ『凪のお暇』幼いころ身につけた生存戦略を手放す

★凪のリリスに男たちの金星が引き寄せられていた(執着)。
★太陽・海王星の人たちの物語(共依存)。
★幼いころの生存戦略を手放し、新たに生き方模索をする物語。

現在放映中のドラマ『凪のお暇』、けっこう話題ですね。
空気を読む女子社員“凪(黒木華)”と、
モラハラ男“慎二(高橋一生)”と、
人たらしメンヘラ製造機“ゴン(中村倫也)”の、
三角関係というか、周りの人を巻き込んでの群像人間模様というか、
そんなお話。

<リリス>
役者さんたちのチャートを見てみると、
やはり、女性のリリスに執着する男たちの図が浮かび上がってきました。
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(内円:高橋一生、中円:黒木華、外円:中村倫也)

凪(黒木華)のリリスは冥王星と合なので、そこに男の金星が惹きつけられたら、もう逃れられないでしょうね。
それがどんなにブサイクな(いやブサイクじゃないですけどね)女性であっても、男側の愛着感たるやそれはもう…という感じです。
それで、リリスをめぐる愛着と嫉妬を中心に物語が展開していきます。

<太陽・海王星>
そもそも、「空気読む」「モラハラ」「相手をメンヘラにしてしまう」という人たちが集まっているのは何なのか。

凪(黒木華)は、太陽が魚座(海王星が支配星)、
慎二(高橋一生)は、太陽が射手座で海王星と合、
ゴン(中村倫也)は、太陽が山羊座で海王星と合、
なるほど、太陽に海王星が強くかかわっている人たちの物語というわけです。
共依存と自立がテーマという感じでしょうか。
海王星というと、癒しとか優しさばかりをイメージする人が多いと思いますが、暴力惨殺も含めて底なし沼のようなカオスな状況も象徴します。
なんといっても海王星は愛と犠牲の星ですから。

<生存戦略によって身につけた癖>
ドラマ中に、それぞれの親子関係に関するエピソードが出てきました。
凪(黒木華)の母は支配的で、凪は母の顔色を読んだり、空気を読んで正解を探したりしていたようです。
上京して就職し、母のもとから離れても、同僚や恋人との関係で空気を読んで海に沈むような気持ちに陥りながら生活していました。

慎二(高橋一生)は、兄が中学受験に失敗してから母がおかしくなって家庭崩壊したというエピソードが聞かれました。能力コンプレックスがうかがえますね。
有能であるために空気を読むことに成功していますが、一方で恋人へのモラハラがやめられません。有能であり続けるためには見下す対象が必要なタイプです(孤立している人+従順で善良な人+自己価値の低い人がターゲットになりやすい。凪がそれ)。

ゴンは4人きょうだいの末っ子で姉が3人。ゲーム機を買ってもらえない厳しい家庭だったという話が聞かれました。
詳しくはわかりませんが、相手に尽くしたりご機嫌をとったりすることと引き換えに愛情を得るような生存戦略方法を身につけたのでしょうかね。いずれにしても、無条件ありのままでは愛されなかったのでしょう。
自分にかかわった女性がメンヘラ廃人化し、結局は自分から離れていくという悲哀の様子が描かれていました。

自分の生まれ育った家庭や経験は変えられないけれど、
大人になって出会った人たちとの間で、これまでの生き方の癖(身につけた生存戦略によって繰り返してしまう悪習慣)を手放していくというのが大人になる第一歩ですから(いや現実には試行錯誤紆余曲折で長い時間かかるかもですが)、そんな視点でこのドラマを見てもおもしろいのではと思います。

<新しい生き方の模索>
凪(黒木華)は、会社で空気を読みすぎて過呼吸を起こしたことをきっかけに退職し、引っ越したボロアパートの住民との関わりから自分らしい生き方を模索していきます。
二階に住むおばあさん(三田佳子)から、貧乏でも豊かに楽しく暮らせることを教わりました。
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(内円:黒木華、外円:三田佳子)
天秤座の月の人って、人の顔色を読んだり、相手の気持ちをおもんぱかったりすることを常に(無意識に)やっていて、苦労性だなぁと思います。
凪が空気を読みすぎているのは、この天秤座の月が色濃く出ているからだと思います。月なので、幼少期からの習慣(母親との関係)という意味もあります。
それを、天秤座太陽のおばあさん(三田佳子)との関係で、正しき方向に修正されたり癒されたりした感じかもしれません。
ちなみに、慎二(高橋一生)の月は山羊座。有能な自分であるために他人を下げてモラハラをするという生存戦略を身につけました。
そしてゴン(中村倫也)の月は乙女座or天秤座。人に対するケアのきめ細やかさの見返りで愛を得て生きながらえてきた感じでしょうか。

お隣の母子家庭のお母さん(吉田羊)は、早くに夫と死別し、工事現場でクレーンを操る仕事をしながら、たくましく娘を育てています。
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(内円:黒木華、外円:吉田羊)
このお隣のお母さん(吉田羊)は水瓶座太陽・木星の人。凪(黒木華)の水瓶座金星・火星・ノードのお手本として、「自立した生き方をすることによって楽しみや意欲やご縁を招くことができる」というのを見せてくれているのではと思います。

恋人関係になった?隣人のゴン(中村倫也)ですが、凪は一緒にいると「空気がおいしい」と表現しました。
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(内円:黒木華、外円:中村倫也)
凪の魚座太陽をにゴンは火星・木星を乗せています。
凪を励まし元気づけ、可能性を広げてくれる人ですね。
凪の太陽を輝かせるための動機づけをしてくれる人物です。

凪はのちに、ひょんな出会いをきっかけに、バーの給仕のバイトを頼まれます。
バーでお仕事というのは、魚座的ですね。
それが今後、凪の人生を輝かせていくためにどのような展開を巻き起こすのか、これからのお楽しみかもしれません(現在5話)。

そんなわけで、凪は自分のホロスコープの各天体を新たに方向づけてくれる人との出会いに恵まれました。

では、
凪を失って不安定な慎二が再生していくためにはどうしたら良いのでしょうか。
(モラハラする人は、被害者(はけ口)がいないと心が不安定になって生きていかれません。かつては自分が親の被害者だったけれども、親と同一化することによって被害を最小限にとどめる生存策を選んだために、自分が大人になるとモラハラせずにはいられない側になります。
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(内円:高橋一生、外円:中村倫也)
なんとゴン(中村倫也)がカギを握っているのでは?というのを発見しました。
慎二(高橋一生)の山羊座月が、ゴン(中村倫也)の山羊座太陽によって、”有能であらねばならない(そのために誰かを下げる必要がある)強迫観念”みたいなものを手放すきっかけになるかもしれません。
さらに慎二(高橋一生)の射手座太陽が、ゴン(中村倫也)の射手座水星・天王星によって、新しい概念を吹き込まれ目覚めるきっかけになるかもしれません。
というふうに読めるのではないかと思いました。
こちらも、ドラマの続きでどんな展開になるのかお楽しみにしておきたいと思います(ベタですが、元気になった慎二は、真の有能さを生かして海外転勤していくとか…。射手座ですのでね)。

登場人物(役者さん)のチャートを読み解くと、物語の味わいがより深くなっておもしろいですね。
展開によっては、またホロスコープ解説(続編)してみたいと思います。
では!

 

 

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