睡眠について

備忘録です。

睡眠の大切さがわかります。

昼間の生々しい記憶を加工する小人たち。

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「睡眠」は、看護にも治療にも必要な「有能で老練な助手」であり、免疫力をはじめ、病への抵抗力を向上させてくれる。

睡眠はちょうど「昼間に主人が散らかしたものを夜中に忍び込んで、そっと片づけてゆく童話の小人たち」のように、昼間の生々しい記憶を加工して、体験からある程度の距離をとれるようにしてくれる。

しかし統合失調症の場合、この睡眠による加工がうまくなされていないのか、突然昔のことを現在のことかのように生々しく語ったりする。

通常、私たちは、多少腹の立つことや傷つけられることがあっても、一晩ゆっくり眠ることができれば、翌朝にはそこから生々しさが消え、いくぶん冷静さを取り戻すことができる。

もし、そのような睡眠による加工がなされないままであれば、つねに傷ついた体験にえぐられ続けることになる。

私たちが受容しきれない負荷が、身体で受け止められた場合には身体症状となり、受け止められないまま蓄積されれば幻聴や妄想となる。

しかし、睡眠中にその負荷が加工されていけば、悪夢からやがて正常な夢となり、回復に向かっていくことになる。

「中井久夫との対話」村澤真保呂、村澤和多里 著

 

 

 

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