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2010年9月

『ホタルノヒカリ』高野部長と雨宮蛍

さ・・寒いですね。しかも、いきなり。
こちらは北関東。夜は寒いので、おもわず「こたつ出しちゃおうかな」という誘惑にかられます。さすがに、この若さ(?)で早々こたつとは軟弱だろうという、変な見栄をはってしまい、ハーフケットを重ね掛けしてしのいでいますが・・・えぇ、時間の問題だと思います笑。


さて、ドラマが次々と終わってしまい、ちょっと喪失感を味わっているこのごろです(ドラマ依存症かという)。
「ぶちょぉぉぉ~~~。」
というと、そうです『ホタルノヒカリ』の“蛍”こと綾瀬はるかさん。そして“部長”の藤木直人さん。
このふたり、どういう関係(星では)なのかと思って、ホロスコープを見てみました。

私の先入観からすると、きちんとした部長は乙女座、どこかふわふわしたところのある蛍は魚座で、乙女座と魚座のパートナーシップ(お互いの影の部分を投影)のお話しなのかと勝手に思っていましたが、チャートを出してみてびっくり!
蛍(綾瀬さん)は牡羊座、部長(藤木さん)は蟹座!おぉ~~~。そうですね、そう言われてみたらそうですね。そうですよ。

蛍さんは、仕事はしっかりやってる人でした。家では干物(怠惰)…というより、家事などの家に関することには興味がなかったというのが正しいでしょう。まさに牡羊座。
部長は、味噌汁作りから家計の管理、着物の着付けまで、何でもできてしまう男です。仕事といっても、自分からバリバリやるというのではなく、部署内の人たちをまとめたりするような役割。まさに蟹座。

綾瀬さんは、太陽牡羊座で山羊座海王星とスクエア、蠍座土星とトライン、蠍座冥王星と150度。
組織の中で理想に燃えて熱血に働くタイプ。牡羊座ですが、蠍座土星との絡みがありますので、独断先行して突っ走ってしまうタイプではありません。
ただ海王星とスクエアなので、ひとりで何か決めさせると、思い込みに走って方向を間違う可能性がありますね(よかれと思ってしたことが墓穴に)。
部長や山田姐さんから明確なビジョンを提示されれば、それに向かって努力は惜しみませんし、ちょっとした無理難題も「わたしに任せて」とばかり、頑張ってどうにかして解決してしまう太陽です。
一方、恋愛や私生活のほうはどうかというと、月は牡牛座(12時で出すと1度なので、もしかしたら牡羊座かも)で火星と合、蠍座冥王星とオポ、水瓶座木星とスクエア、時間帯によってはリリスと合。牡羊座金星水星合は射手座天王星とトライン。
月は、牡牛座っぽいですよね。あまり人の感情や家事などの雑事に興味を持たず、ビールを飲みながらまったりするという自分の身体感覚の快楽を求める日常の姿は、やっぱり牡牛座でしょう。部長と「(怒)はぁ~!?はぁ~!?」とケンカ越しになるのは火星合。ありえないほど散らかっている部屋とか、猫が部屋に入り込んでウンコしてしまうとか、いつもジャージとか、ゆきずりのおじさんに部屋を紹介されて住むことにするとか、とにかく限度を超えた暮らしぶりがどんどん広がるのは冥王星とのオポ&木星とスクエア。
牡羊座の金星水星はノリが良いですし、射手座天王星とトラインなので、どんなシチュエーションでどんな相手でも大丈夫(たまたま住んだところが職場の部長の家だった。そのまま同居生活。年齢差あり)という、ノリの良い面白い交際となります。
蛍役にぴったりですね。

それに対して藤木さんは、蟹座太陽ドラゴンテイル合、乙女座冥王星と60度。
蟹座ドラゴンテイル合というのは、世界を旅する吟遊詩人の父(ドラマでの父・高野盆太郎)をもち特殊な家庭環境で育ったという背景にぴったりですね。また、家事料理などが得意な男というのもそうですね。もしこれからもドラマが続いていくとしたら、イクメンになること間違いなしだと思います。育児休業をとったり、共働きで育児に奮闘したりするような、どたばた家族コメディーになっていくこと間違いなしです。そういえば、『ナースのお仕事』でもいずみちゃんの尻に敷かれる主夫のような青年医師役をしていました。
しかし、尻に敷かれっぱなしではない(ドラマでもいろいろ抵抗して夫としての立場や威厳を保とうとしていた)ことは、(太陽と)冥王星との60度が表していると思います。
では藤木さんの妻像はというと、月は蠍座で時間によってはリリス合、獅子座火星スクエア、木星山羊座60度。金星は双子座で土星合、獅子座火星水星と60度、天秤座天王星とトライン。
月や金星の状態からすると、一見そうは見えないかもしれないけれども(まじめな面も)ちょっと過激で煽り型なところのある風変わりな妻と言っても言い過ぎではないような気もしますね。
いずれにしても、“個性的な女性とそれをサポートする男”のようなドラマで活躍する方なのだということが分かりました。
こちらも、高野部長役にぴったりですね。

では、ふたりの相性はどうでしょうか。
綾瀬さん(蛍)は牡羊座の前の方、藤木さん(部長)は蟹座の後ろの方で、星座じたいはスクエアの緊迫した関係ですが、度数で見るとオーブ6度のトラインになります。このあたりも、なんだか合うのか合わないのかという、不思議さが伝わってきますね。
蛍の太陽に、部長の冥王星がオポ、木星がスクエアでかかります。部長は蛍を煽りまくって一流のOLに育て上げます。
一方部長の太陽に、蛍の金星水星がスクエア、土星がトライン。頼って甘えて突っかかって、みたいな感じですね。部長は土星でしっかりしなきゃと思わされます。

そして、月同士はオポ。初めは「合わない!」と思いながら、相手のことが気になって仕方がなくなり、お互いに自分の裏側を見ていることに気がつき、パートナーとして強く意識していくという、そういう相性です。ドラマのストーリーそのままですね。
ただ、蛍さんは、部長から木星トラインの援助を受けてのびのび楽しい要素が加わるものの、部長のほうは、蛍から冥王星・火星・木星をハードにしかけられて激烈になります。そして、ふたり合わせて月・火星・冥王星・木星・月・火星の構成で不動宮のグランドクロスが形成される図になるのですが、このあたりはどうなのでしょうね。もともとふたりとも月火星のアスペクトのある者同士ですので、いままでよりさらに発奮のスケールが大きくなりそうですが。これはあれですね、毎年ふたりで地域のお祭り(下町に住んでいるっぽかったですよね)に参加して、神輿を担ぐなり盆踊りするなりして、過剰うっ屈しやすいエネルギーをうまい具合に発散させると良いですね。不動宮ですものね(何か対策を打たないと、怒りが煮詰まる可能性大。とくに高野部長の火星は獅子座ですので、お祭りはうってつけのように思いますね。あ、“蛍と結婚したら”という話で、部長単体ではそこまでする必要はありません。)。

さらにふたりの金星をみてみると・・・。
金星同士は、蛍は牡羊座、部長は双子座、アスペクトもほぼ60度で良好ですね。部長の火星と蛍の金星は、サインが120度関係で良好、火星はサインが90度関係で刺激的です。
そして、なんとおもしろいのが、お互いの金星にお互いの天王星がオポなこと!
どうしてこのふたりが!?とか、親密なのかそうでないのか!?みたいな、不思議な愛情関係の面白さは、この影響だったのですね。とくに高野部長は、もともと金星土星合の人なので、天王星をオポで仕掛けられると、今まで思っていた理想の女性像が大きく書き換えられますので、出会ってびっくりな体験だったことでしょう。しかし、ふたりとも金星に天王星をトラインで持っている者同士なので、出会うべくして出会ったともいえるかもしれません(ちょっと大げさに出ただけ)。

しかしなんだ、もっと部長に何か良いメリットはないのか、という疑問が生まれてきました。
なので、コンポジットチャートを見てみましょう。
太陽は牡牛座(終わり)で水瓶座(初め)の月とトライン。う~ん、またここでも星座違いのトラインで、不思議な夫婦成立ですね。しかし、蛍の出生図の月は牡牛座ですから、蛍の生活ペースで(ふたりで)まったり縁側でビールを飲んだり、畳の上をごろごろ転がったりできそうですね。
牡牛座の金星は天王星とオポで木星とトラインですので、ちょっと変わった趣味嗜好もまた楽しいと。
水瓶座月は乙女座の土星と150度。変わり者の妻ですが、生活習慣や日常生活の茶飯事においては、しっかり躾を受けてまっとうな主婦をやることになりそうですね。
双子座水星火星に海王星がオポ、冥王星トライン、木星150度。やっぱり、仕事を理想と情熱を燃やして頑張る夫婦になりそう。やっぱり、ドラマっぽいですね。

まぁ、そんな感じで、トータルすると、公私を分けながら緩急つけて、お互いどこか歩み寄りながら、楽しく暮らして行くふたりになりそうですね。
ということで「ホタルノヒカリパート3、結婚生活・育児と仕事の両立編」が始まるのもすぐそこ!?
・・・なんて、勝手に楽しみにしている今日この頃です笑。

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映画『悪人』 吉田修一さん

映画『悪人』の小説を読みました。
良かった・・・・。
これはすごいお話ですね。映画化争奪戦になるのもうなずけます。
「いったい誰が本当の“悪人”なのか」

原作の吉田修一さん(芥川賞作家)のホロスコープを見てみました。
乙女座木星太陽冥王星合で、双子座月リリスとスクエア。
その月は天秤座金星水星ドラゴンテイルとトライン。
獅子座火星は蠍座海王星とスクエア、牡羊座土星とトライン。
乙女座天王星はノーアス。
う~ん。こりゃすごい。
太陽は冥王星と木星に挟まれて王のごとく威風堂々としていますね。小説家として様々な人間模様を描くカリスマ的な作家さんであると言えます。芥川賞作家というのも納得ですね。
殺伐としがちな双子座月は穢れのリリスと合。恋愛や対人関係を表す天秤座金星水星は、悪縁や異端のドラゴンテイルと(ゆるく)合。
獅子座火星は蠍座海王星とスクエアで、性的な衝動や定まった尺度を持たない行動力。
『悪人』は、吉田さんの代表作ということですが、
出会い系サイトで知り合う男女、殺人事件、逃避行、子捨て、高齢者や日雇いの生活、底辺である庶民と勝ち組の青年との対比。加害者と被害者、と、吉田さんのホロスコープの全ての要素を出してきた作品であることが、よくわかりました。
吉田さん、蟹座にVtがあるのですよね。月や金星はリリスやドラゴンテイルで水商売っぽいところはあるものの、トラインですしね。獅子座火星も、海王星とスクエアで飲む打つ買う系の派手さはありますが、土星とトラインで黙々と忍耐する面も。
乙女座天王星ノーアスというのは、訴えかけたいテーマがあるということでしょうか。観察力の鋭い乙女座の天王星ですので、ハッとすることを投げかけます。(『悪人』では「大切な人はいるか?」ということでした。)
無茶苦茶な面(悪)とヒューマンな面(善)とがごった煮されているのは、吉田さんの大きな持ち味ですね。この作品にもよく現れていますし、後読感はなんともじんわりする温かいものがありました。

さて、話は変わりますが、主人公の妻夫木聡さんと、ヒロインの深津絵里さんのシナストリーを作ってみて、あっ!とびっくり。
妻夫木さんのノーアスの火星(山羊座)に、深津さんの太陽木星ドラゴンヘッド(山羊座)が乗ります。
妻夫木さん(祐一)は「情熱を傾ける目標を見つけた」とばかり、深津さんにどっとのめり込んで行ってしまうでしょう。と同時に、深津さん(光代)も「これこそ私の人生よ。この人を手放してはいけない(あのバスには乗らない)。」と思うはず。
また、妻夫木さんの水星に、深津さんの火星海王星合が乗ります。
深津さんの定尺を持たない行動が、妻夫木さんの思考を乱します。つまり、自首しようと思った祐一を、光代が引きとめて「逃げよう」と言ってしまうわけですね。
また、深津さんの水星に、妻夫木さんの木星土星合がスクエアでかかります。
光代にとって祐一との出会いは、良いことと悪いことが同時にやってくる混乱した苦しいものとなります(思考がうまく働かない。物語の結末で、光代が“ほんとうはどちらなんですか”みたいなことを記者に聞いているのは、このため)。
またこの妻夫木さんの木星土星は、深津さんの月冥王星オポラインにもかかっている(深津さんの冥王星と、妻夫木さんの木星土星が合)ので、この「良いことと悪いこと」というのは深津さんの私生活に限度なく食い込んでいくものです。
光代が事件に巻き込まれ、祐一とともにどこまでも逃避行してしまうわけですね。
一方、祐一が、被害者と加害者の関係において、きちんと自分の分を主張できなかったり、どうにかしようと思っているうちに衝動的な殺人を犯してしまったり、わざわざ自分から加害者の役割を果たしてしまったりするのは、ノーアスの火星に表れていると思います。
火星は防衛の役割も果たすので、うまく働かないと、濡れ衣をきせられてしまったりもするでしょう。でも、警察に捕まった時に、きちんと事の成り行きを説明していました(殺人に関してですが)。
深津さんが(妻夫木さんの火星に)太陽木星ドラゴンヘッドを乗せていますしね。自分の主張を通す自信をつけることができたのかなとか。
などなど、いろいろ見ていくと、
なぜ光代と祐一が逃亡生活をすることになったのか、深津さんと妻夫木さんのチャートから説明できて、ちょっとおもしろいなと思いました。


「いったい誰が本当の“悪人”なのか」
この小説、被害者と加害者の構図が入り乱れているので、それぞれ観る(読む)人の感情にヒットする人が“悪人”ということになりますが、
私は、あまりクローズアップされていない、“幼いころに祐一を捨てたにもかかわらず、いついかなる時も(祐一に対しても)被害者であろうとする母親”が、最も悪人であると思います。
増尾や佳乃というのは、悪人というより“世間一般とはそういうもの”の代表人物だっただけでしょう。
被害者と加害者の関係は複雑ですよね。
「ひどいことされた」と周囲を巻き込んで大騒ぎしている人の方が、あんがい加害者で、
ぐっと黙っている人の方が被害者だったりすることは、よくあることです。
特に、嫁姑や親子などの家族間では、ありがちなことなのですが、当事者やごく身近な人達は、巻き込まれてしまっていて、よく判別できないことが多いですね。

灯台で祐一を捨てた母、灯台に戻ってきた光代。
止まった時が動き出しで良かったな…と思いました。
映画公開が楽しみです。

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