« 『植物男子ベランダー』登場人物の関係考察 | トップページ | 『ごめんね青春』錦戸さんと満島さん。 »

蠍座土星と「ミノタウルス」の神話

この2年半ほど、蠍座に土星が入っていましたが、みなさまはどんなふうに過ごされていたでしょうか。

蠍座の土星というと、
深層心理や無意識の中にひそむ心の闇的なもの。妬み、嫉み、僻み、劣等感、肉体官能や権力支配などの欲望、秘密、裏操作、家族・血縁間のどうにもできないような問題、などなど、ネガティブなものが勢ぞろいしますね。この2年半は、そのような部分を自覚させられ、向き合わざるを得ないようなシーンが、多かれ少なかれ、きっとそれぞれの中であったことと思います。
また、組織で結束して取り組んだり、信頼できる人との間で深い絆を結んだり、心の深淵なるものにふれたり、研究に没頭したり、管理職の手腕を発揮したりと、蠍座のポジティブな面に、真摯に取り組まれた方も多かったのではないでしょうか。

さまざまなヘビーな体験と、それにまつわる感情をじっくりと十分に味わい、そのあとに生まれてくるものによって変容していくのが蠍座ですから、きっと大きな変化を迎えられた方も多かったのではないかと思います。

蠍座の神話というと、一般的には冥界の王ハデスですが、私がイメージするのは、『ミノタウルス』です。
すごく簡単にかいつまんでお話ししてみます(「」でくくった部分は、とくに蠍座的なキーワード)。
ミノタウルスの父、クレタ島のミノス王は、本来は誠実な人柄であったのですが、権力の座に着いたとたん「財産への欲望」と「地位権力」に対する虚栄心に支配され、神との約束を破るのみならず、神の目を欺くような行為をしでかしました。怒った神は、妻にのろいをかけ、牛と交わったため(「性的欲望」)半牛半人のミノタウルスが生まれました。ミノタウルスは人肉しか食べない醜い怪物です。父ミノスはそのことを恥じ、ミノタウルスを「迷宮に閉じ込め」ました。ミノタウルスは青年になると「凶暴凶悪化」し、毎年若い男女のいけにえを必要とするようになりました。こうしてミノス王国の「隠れた病巣」と化しましたが、あるとき、アテネの英雄が、ミノス王の娘アリアドネの力を借りてミノタウするを打ち倒し、クレタ島は忌まわしい「呪い」から開放されました。これまでのことで心の平安を蝕まれていたミノス王は、罪悪感と悲しみ(良心の呵責)にさいなまれて他界しました。

イギリスの西洋占星術家ユキコ・ハーウッドさんは、このミノタウルスのお話を「因果応報」「親の因果が子に報い(因縁)」「その親の血が自分にも流れている」というふうに説明していました。

親の問題というのは、多かれ少なかれ誰にでもあるかと思いますが、とくに蠍座に土星がいるこの2年半ぐらいの間に、それぞれの内面で、あるいは現実にあらわれている問題として、取り組んできた方は多かったのではないかと思います。

蠍座の次に土星が移動する射手座は「自(牡羊・牡牛・双子・蟹)互(獅子・乙女・天秤・蠍)公(射手・山羊・水瓶・魚)」でいうと「公」に当たり、個人と対人関係にまつわるあれこれの視点を超えて、世の中へ向けた活動や視点へと切り替わっていく星座です。なので、土星としてのテーマも、もっと視野を広げたものとなりそうです。

あとひと月弱ですが、まだ蠍座に土星が滞在していますので、蠍座テーマについて、じっくりと味わう機会にしてみても良いかもしれませんね。
星座を移動する前後は、パワーが高まる集大成の時期ですから、何か大きな変容がもたらされるかもしれません。。

|

« 『植物男子ベランダー』登場人物の関係考察 | トップページ | 『ごめんね青春』錦戸さんと満島さん。 »