« 2015年5月 | トップページ | 2015年8月 »

2015年6月

映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』佐藤健さんと大原櫻子さん

先日TVで、映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』を観ました。
最初は何気なく観ていたのですが、惹きこまれました。良かったです。。
原作は少女漫画だそうですね。

そこで、恒例の、
実際の役者さんたちのホロスコープを見ながらアレコレ分析するというのを、やっていきたいと思います。

まず、佐藤健さん(小笠原秋役)
このチャートを見ながら、しばらくしみじみしてしまいました。
まず、太陽はサビアンでは牡羊座1度。陸に上がったばかりのアザラシ度数です。無意識の海の中から上がってきて、人間として生まれ、新しい世界へ飛び込んでいきます。でも、同時に不安も抱え、引き返したい気持ちにゆらめくという意味合い。

牡羊座太陽は山羊座天王星とスクエア、双子座の火星・木星と60度ですから、全く新しいオリジナルな生き方をして成功するために、勢い込んで生まれてきた様子がうかがえます。

『天皇の料理番』のように一途で熱血、いつも突進して走っているような感じが牡羊座1度の佐藤さんにピッタリです。また、ストリートダンスや『るろうに剣心』のような軽やかな身のこなしとアクションは、双子座火星木星ですね。
太陽に木星が60度ですから、人生発展的(出世物語は合っている)ですし、天王星スクエアですから、一匹狼や抜きんでた才能を使って生きる人でもあります。


でも、太陽は、魚座の金星とも合していますので、ウエットな気持ちを持ち合わせていて揺れ動いています。心細い、戻りたい、愛されたい、安心したい感じでしょうかね。寂しがり屋の子猫ちゃんのようです。

太陽・金星合の人は「愛がないと人生意味がない」という感じの人が多いように思います。佐藤さんの金星は魚座ですから、けっこう純粋で理想的な愛という価値観を持っていることでしょう。

またこの太陽と金星は、キローンとスクエアになっていますので、この心もとなさ感が、傷にしみますね。金星が完全に満たされている人(愛もお金も十分持っているわという人)は少ないでしょうから、いつも寂しくて揺れているように思います。

キローンは「傷」という意味合いですが、いずれその部分が「癒し」に変わると言われています。
私自身、キローンのある部分は、いつまでたっても痛みを感じ、「いつになったら癒されるのかな、どうすれば癒しに変わるのかな」なんて思ったりすることもありますが、どうなんでしょうね。キローン回帰する58歳くらいになったら、何か癒しや気づきが起こったりするのでしょうか。未知の領域です。

佐藤さんのこの魚座の金星は、土星・海王星の合とキンタイル。火星と土星・海王星はバイキンタイルで、金星はミッドポイントに入っています。
これらの天体を芸術で生かす感じですね。映画や舞台などのお仕事で、少し悲哀のあるようなドラマチックな愛の物語を演じられそうです。

土星・海王星というと、私は個人的に「キリストの受難」というイメージを持っています。
このアスペクトを見ると、「(理想と現実のはざまで)十字架にかけられている人なんだな…」というふうに思ったりします(そんなふうに解釈する人は、他にはいないかもしれませんが)。
でも、海王星には(夢や理想を実現していくには)土星の力が必要不可欠と言われていますから、憐憫に浸ることなく、しっかり現実的な働きを強めて、海王星的な上昇をしていくと良いのではないでしょうかね。

そんな色合いを持つ、佐藤さんの魚座の金星を中心とした土星・海王星・双子座火星ですが、それに牡羊座太陽を加えると、
「生け贄にされた女性をたすけるために戦う勇者」みたいなイメージがわいてくるのですが、いかがでしょうか(「るろうに剣心」はぴったりですね)。

あるいは、ギリシャ神話の「アリアドネの糸」
ミノス王の娘アリアドネは、迷宮の怪物退治をするために人身供養に立候補した敵国アテネ王のテセウスに一目惚れ。テセウスを助けたい一心で、父や国を裏切って、迷宮に入る彼に糸玉を持たせました。
怪物退治をしてその糸玉の道筋をたどり、無事に帰ってこられたテセウスとともに船に乗って逃げ、ふたり幸せになるはずでしたが、テセウスのさまざまな社会的現実的な計算により、アリアドネはある島に置いてけぼりにされます。
こんな「ひとりの勇者を献身的に愛し、しかしながらけして報いられなかった女性」のお話なのですが、そんなイメージもぴったりの金星だと思います。

この映画『カノ嘘』の主人公秋の、理子に対する心情は、このアリアドネの糸のイメージに合うのではないでしょうかね。
つまり、「このまま自分が理子のそばにいたら、理子をアリアドネにしてしまう。だから、そうなる前にここから去ろう」といったもの。

ラスト曲の「ちっぽけな愛のうた」という、この映画のキーとなる曲があるのですが、
その歌詞に「ボクの存在がキミの光に影を落としてしまう」「ボクの横顔がキミの笑顔曇らせてしまう」というものがあるのですが、この魚座金星と土星・海王星の恐れのイメージが、こんなふうに表現されているように思います。


でもですね、理子さんは、アリアドネになってしまう女の子ではないのです。
大原櫻子さん(小枝理子役)の金星は、水瓶座でノーアスペクト。
自由・平等・博愛・人道主義の水瓶座の金星で、しかもノーアスで飛び抜けていますから!
歌詞に「キミの存在は誰かを照らし続けて」とありますが、民衆を博愛の光で照らせる大原さん(理子)の金星です。

でも、この金星は、なんと佐藤さん(秋)の金星と同じ天体種類のミットポイントを持っています。
金星を中心にした、土星・火星・天王星・海王星のミッドポイントです。
佐藤さんと違うのは、天王星が入っていることと水瓶座ということですね。
海王星色の強い佐藤さんの金星と、天王星色の強い大原さんの金星。
「キミの笑顔がボクを暗闇から救い出してくれた」なんて、まさに海王星にまみれた金星を天王星的な金星で救うという感じですね。


このふたり、月が乙女座同士です。しかも、アイソレート(孤立)した月。
ふたりとも、自分の中で、何か客観的になりすぎるような、
みんなと一緒にいても一人ぼっちの気分になってしまうような月です。

佐藤さん(秋)の乙女座の月は、魚座の水星とオポジション。
ほんとうの気持ち(月)と話す言葉(水星)が対極にあるわけです。
繊細で敏感な乙女座の月を隠したり守ったりするために、気持ちと正反対のことを言ってしまう。観察力もあるので、状況にふさわしいかどうかも、考え見抜いてしまう。
秋は自分の気持ちを隠して嘘ばっかりついてしまう役でした。

でも、理子はその本当の気持ちを感じ取ります。
同じ乙女座の月(時間によってはふたり合に近い)を持っているからでしょうね。以心伝心です。
ふたりは、この月によって、お互いに安心し、結び付き合っているのですね。


・・・長くなってしまいました。
とても素敵な映画でした。また、映画にぴったりな素敵な歌でした。
作ったのは亀田誠治さんという方だそうです(とても興味津々です。要注目)。

まだ続いている漫画のようですので、ぜひ映画のほうも続編をお願いしたいです^^

|

« 2015年5月 | トップページ | 2015年8月 »