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星の象意と精神・発達

先日、石塚先生の「健康」がテーマの研究会へ参加しました。
ダイアン・クレーマーさんの本で、「精神障害に関するチャート表示」の章だったのですが、
ロナルド・ハーベイさんという人の説によると、
「風と地が統合失調症」「火と水が躁鬱病」と関係があり、それと外惑星(特に水星との関与)の影響があると、そうした病気があらわれるのではということでした。

昔の本ですが、木田恵子さんという人の精神分析シリーズが好きで(子育てにも関係している内容なので)、それをベースに考えることがよくあります。 そんな視点をからめて、いろいろ考えたことを書いてみたいと思います。


「分裂気質」が作られるのが出生前~生後6カ月(あるいは1年)とすると、
その期間は、視覚・聴覚・味覚・手指の感覚などの五感の発達が目覚ましくなって、指しゃぶりやモノを口に持っていってなめたり、快・不快を感じとって泣いたりするような発達をしていきます。
遊びの発達だと、一人遊び。
これは、2ハウス・金星・牡牛座・土の星座の象意です。


6カ月あたりから、社会性を伴う情緒的な発達が盛んになり(「いないいないばぁ」などあやされて笑う)、
お座りができて視界が広がると、知能や心の発達に大きな影響が与えられる時期に入るのですが、
これは、3ハウス・水星・双子座・風の象意ですね。


1歳半あたりの問題は、「パラノイア気質」との関係があると言われています(木田さんの本より)。
立ち上がることができて、あたかも偉くなったような気分になり、周囲からは拍手喝采をあびるものの、まだ自分では何もできず、転んでは泣いて人や物のせいにしている。
そして拍手喝采をあびるために、また立ち上がる・・・大人バージョンでは、いわゆる「喝采症候群」なわけですが、
占星術の象意では、「パラノイア(偏執病)は水星と冥王星」のアスペクトだということでした。
これは3ハウスの発達に問題があった(この部分に強いこだわりが)ということなのでしょうかね。
遊びの発達だと、傍観、平行遊びという感じでしょうか。

その先の社会化がうまくいかないと、自分の世界の中で妄想化が強まり、人格障害的な面があらわれてくるのでしょうね(4ハウスへの移行がうまくいかないと)。
外惑星の種類によって、そのあらわれ方はいろいろだと思います。

DSMによる分類だと、
・奇異型(風変わりで自閉的で妄想を持ちやすく奇異で閉じこもりな性質をもつ。→妄想性、スキゾイド、統合失調型)が天王星のとかかわり。
・劇場型(感情の混乱が激しく演技的で情緒的なのが特徴的。ストレスに対して脆弱で、他人を巻き込むことが多い。→反社会性、境界性、演技性、自己愛性)が、冥王星とのかかわり。
・不安型(不安や恐怖心が強い性質をもつ。周りの評価が気になりそれがストレスとなる性向がある。→回避性、依存性、強迫性)が、海王星とのかかわり。

なんていうふうに単純に当てはめてみましたが、いろいろ星がミックスされて、あらわれ方もきっといろいろだと思います。


「躁うつ気質」がつくられるのは、2歳~3歳の、トイレトレーニングなどのしつけにまつわることがらに関係していると言われています。
親から愛情を受けることと引き換えに、親からの躾も受け入れる(トイレトレーニングの場合、自分の大事なもの(うんこ)を差し出す)ということが、
愛と憎しみの相反性を生み出し、
その愛と憎しみの波が躁と鬱の波を作りだすということです。
躾が厳しすぎると、愛と憎の振幅も激しくなるようです。
これは、占星術の象意では、4ハウス・月・蟹座・水ですね。

家族とのかかわりや躾を受けたりすることなどから、人間が人間らしく社会化されていくわけです。
そして愛増相反などなど、感情も複雑になり、人との交流の仕方も相互の関係になっていくので複雑化していきます。


3歳以降の幼稚園に入るあたりは、5ハウス・太陽・獅子座・火という感じがします(自・互・公でいうと、互の段階に入る)。
遊びの発達では、共同遊びができるようになる時期。
自分らしさを発揮しながら、自分でいろいろなことができるようになり、親や先生や友達との交流の中で、感情や要求のやり取りができるようになる。

このあたりまで、特に大きなつまずきもなく(あったとしても、大事にケアされてきたので、0歳、1歳、2歳に大きな固着を残していない)、伸び伸びと成長してこられた人というのは、心身ともに健康的でしょうね。
でも、そういう人は、きっとそんなにいないのではないかと思います。


思春期以降に発病することが多いようですが、
木田さんの説によると、
幼少期からずっと堆積されてきたものが、思春期になると水槽を底からかき回すような状態になるので、幼少期の問題が再現されやすくなり、
そこで大事にケアされないと、病気として発症するのではということでした。
思春期だけでなく、中年期・更年期でも、水槽が引っかき回されそうですね。
問題アリを自覚できている人は、せめて自分で自分を大事にケアしていきたいものです。
(でもこうした、わき立っている時期というのは、手当て次第によっては過去の問題を修正できるチャンスのようです)


・・・というあたりをつらつらと考えてみました。
「統合失調症が地と風」「躁うつ病が水と火」というのは、納得できるなという話でした。


ちなみに、「パラノイア気質」は「分裂気質」や「躁鬱気質」とかぶっている部分が多くあり、パラノイア気質の喝采を求めるような部分が、人の向上心を作っていくということです。
つまり、程度が濃かったり一線を越えたりしていると「病気」になり、
薄ければ「そうしたタイプですね」ということになるそうです。


また、ATマンさんという人の説によると、
「出生のトラウマ、出生のプロセスが、心理に影響する可能性(アセンダントに関する配置)。月・冥王星は、分裂症のシグニフィケーター。」とのことですが、
個人的にはすごく興味津々です。
分裂気質は出生前後の死にかかわる問題を経た黄泉の国がわの人だとすると、
月・冥王星、あるいはアセンダントの問題というのは、大ありでしょう。
私はどちらかというと分裂気質なので(出生前後に問題あり、月・冥王星持ち)、このあたりもっと知りたいなと思います。


また、先日、精神科医の斎藤環さんという人の「オープンダイアローグ」の本を読んだのですが、
統合失調症などの発病者がでると、チームを組んで出かけていって、たくさん対話をするという画期的な治療法が、フィンランドのある地域で成果を上げているそうです。
「閉じた一人語りをさせない」よう「開いた対話」をしながら援助していくと、
薬を使わずとも回復のプロセスに入っていかれるそうです。
すごく興味深いですね。

それを占星術の象意で説明すると、
地(2ハウス・自分だけの感覚)にこもらせず、
風(3ハウス・対話)に引っ張り出し、
さらに水(4ハウス・共感や人とのつながり)へ連れ出して、
火(5ハウス・伸び伸びとした自分らしさを取り戻す)で元気にさせる、
ということかな、なんていうふうに妄想したので、つけくわえてみます。

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