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2022年5月

土星回帰で休職しているE君

障がい者雇用されているE君。
コロナ禍もあってメンタル的に不調になり休職したそうで、
お母さまから心配のご相談がありました。
子どもの問題は、大小にかかわらず、親としてはつらいものですよね。
うちも、子どもが不登校だった時は心配でたまりませんでした。
「どうして…」「いつまで…」「どうすれば…」
そんな思いが頭の中をぐるぐるしますが、
ホロスコープチャートでヒントが見つかったりするので、
見てみましょうということで。

☆E君のネイタル図
Neitarutagamimusuko
太陽は乙女座10ハウス。
10ハウスの支配星が10ハウスに入っています。
社会的ステイタスは自己存在にとってとても重要な意味合い。
今の彼にとって「会社員というステイタスのために会社員でいる」ことは大事なことと思われます。
月は蟹座で8ハウス。
8ハウスは大きな企業や組織を意味し、所属の安心というふうにとらえることもできます。
(太陽60度月。太陽も月も、大きなハードアスペクトはなし。)

メンタル不調で休職とのことですが、辞めずに会社員でいるということはE君にとって大事なことと思われます。休職しながら体調を整えて、復帰できるならした方が良いのではという見通しを立てました。

事務職とのことですが、10ハウスに乙女座太陽、金星、木星があり、そうした仕事は合っているものと思われます。
MCは獅子座なので、もっと自己存在をアピールできたり、企画提案、イベントなど気分の上がる仕事に携わることができたら、より充実しそうですね。

人間関係では、7ハウスの支配星金星は10ハウスにあり、アスペクトも良いので(金星・木星、冥王星、天王星・海王星の小三角)、魅力にあふれており、職場内では好かれていたり、センスを感じさせるようなことをしていたりするのではないかと思います。
お母さまに聞くと、わりと職場の癒し系的存在で、中年女性たちの愚痴などを聞いたりすることもあるとのことでした(蟹座8ハウス、コンサルタントの月)。

厳しいアスペクトをとっているのが獅子座の水星。
水星はキローンと合で、土星とタイトにオポ。
知性に関して傷やコンプレックスを抱えていることがあらわれています。
また、考え方の強いこだわりや捉え方を持っていることがうかがえます。
でも、この水星(オポ土星)は9ハウスなので、じっくり取り組んで身につけた専門分野に関しては、きちんとした再現性を持つプロ級の知識や腕前であることがうかがえます。

土星と言うと父親問題ですが、
特に7歳8歳の時(SAで水星=MC、土星=MC)どんなことがあったか聞いてみると、
小学校に入ったころ、理解が遅かったり勉強について行かれなかったりする様子を見て、父親が強く叱っていたことがあるそうです(最初は普通学級に通っていたそう)。
おそらく、その前の6歳くらいの時から(SAのASC=冥王星)、独特な存在感で悪目立ちするような感じになり、7歳8歳で父親だけでなく周囲からも注意されることが増え、知性コンプレックスや傷を作っていたのではないかと思われます。

☆現在の3重円
Torannjitto
現在はというと、土星回帰まっただ中ですよね。
知性コンプレックスや傷に関係する土星(しかも3ハウス支配星が3ハウスIN)が回帰しています。
さらにSA天王星がN土星に乗っています。
何があったか聞いてみると、E君は父親に、子どものころ怒られたことがつらかったと訴えたそうでした!
すごい!さすがE君!
(それでこそ土星回帰)

土星回帰とは、親の作ったルールを卒業し、自分のルールへシフトしてく星回りとなります。
29歳くらいから、何だかんだで3年ぐらい揺らぎの時期があると言われています。
親のルールの縛りが強いほど(実際の現在の親との関係に限らず、彼の中に内在する、過去の親との関係において積み上げられたルールである場合も)、その反発としての反動や反抗が強くなります。
(ここに来るまでの間の土星同士のハードアスペクト(14歳、21歳)の時に向き合って卒業している人もいます)
また、結婚や出産など転機となる出来事が起こることも多いです。
しかし、内面に無自覚であると、思いもよらない出来事が起こって強制的に人生が大きく変わっていく様相を呈します。
また、この時期に親との問題を卒業できない場合は、その後の土星同士のアスペクト(7年ごと)のたびに見直しがはかられるわけですが、
年齢がいくごとに深刻さが増して卒業のハードルが高くなっていったりします。

E君は、しかるべきこの時期に、親のルールを脱する行動を起こしました。
土星回帰。順調な発達だなと思います。
生まれる前に、こうしたことが起こるよう計算して、この日、この時、この親の元に生まれてきたように思えて、なんというか、しみじみと感じ入るチャートだなと思います。

他の部分にも目を向けると、
現在、SAでASC支配星の冥王星が、6ハウス支配星の火星とオポ。
金星(7ハウス支配星)・木星がT海王星とオポ。
つまりグランドクロス。
さらにDES付近をT天王星がウロウロしています。
さらに、SA太陽が天秤座の0度に入ったところ。
これは対人関係の持ち方に、大きな変化を迫られている図ですね。
柔軟に対応できない場合は、混乱して休職もするでしょうという形になっています。

「現実社会の在り方と、自分の内面社会とのズレが大きいと、人は一時退却して引きこもったり不登校になったりする。そして社会との距離をとって観察しながら徐々に内面世界を現実社会に近づけて行って、十分近づいたところで再び社会参加できるようになる」と言うのを本で読んだことがありますが、
E君の休職はまさにこんな感じではないかと思います。
図にすると…。
Zu
赤○が現実社会、緑○が自分の内面社会。
上の丸はずれが大きくて、現実社会について行かれず、休んだり引きこもったりしてしまう。
下の丸はだいぶ近づいて行っているので、再び社会参加できる気持ちになっている。
意味わかりますかね…。そんな感じです。

現在の3重円のこのガチガチなハードなアスペクトが、
時間の経過とともに崩れていくに従い、心の緊張も解けて、
再び社会参加の意欲が湧いてきて、何らかのきっかけとともに動き出していくと思われますが、
ではそれは具体的にいつでしょうか。


オレンジの矢印をみてみると、
・TノードがASC軸に乗ってくるのが2022年9月。
あと数か月で、対人面での良い出会いやご縁がありそうですね。
・SP月がN太陽に乗るのが2023年11月。
1年後、人生上の新しいアイディアが生まれる星回りになっています。
何を始めるのでしょうか?
・T土星はMC軸を通過して4ハウスに入っていきます。
土星が4ハウスに入っていくときは、今後の職業人生での土台作りの時期と言われています。
・SA太陽が天秤座IN、11ハウスIN。
現在事務職ですが、対人職やグループワークなどに関係する仕事へと変わるのでしょうか?

何か動きがありそうか聞いてみると、
今、障がい者のコミュニティーに参加してみないかと誘われているとのこと。
なるほど!
今後、そういったコミュニティーでの活動で、対人的な力を発揮していく可能性は大いに考えられますね。
新しく入ってくる人や、困っている人の相談やサポート役などしていそうにも思います。
グループにとって無くてはならない存在となりそうですね。
確実に明るい未来が見えています。

これからのE君がどんな活躍をしていくのか楽しみです。
ありがとうございました。

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ダブルグランドクロスが起こったDさん

Dさん
活発なイメージのあるしっかり者のDさんの、ネイタルのホロスコープチャートです。
Photo_20220509213401
何でしょう、こういう方ほど西半球に星が寄っており、他者の顔色を読んだりおもねったりしながら生き抜いてこられている方が多いです。
社会や人間関係の中で闊達に泳いでいるように見えながらも苦しんでいる、そんな他人軸のイメージがあります。(もちろん、時期によって自由自在に泳げるときもあると思いますが)
そんな西半球の人に、「自分の時間や好みや意思を、優先したり大事にしたりすると、バランスが取れますよ」と、一応アドバイスしてみたりするのですが、みなさん一様に「それでは幸せを感じられない」とおっしゃられます。
難儀な性質だなぁ西半球は…と、いつも思います。

さてDさんの太陽は、山羊座最終度数であり、去年まで有能なキャリアウーマンでした。
太陽はDec付近にあり1ハウス、2ハウスの支配星。
他人に自分を明け渡してしまいがち&他人の価値判断で自分を評価しがちな太陽の意味合いとなっています。
自分とパートナーとの関係を通じて世界を形成していく感じですね。
また北半球側でもあるので、家族のいろいろを最優先にしてきた感じもあります。
土星(6ハウス支配星)とオポなので、厳しく自分を律して日々鍛錬している様子もうかがえますね。

乙女座は2ハウスにあります(12ハウスの支配星)。
月は満ち欠けするものですから、2ハウス(自己価値)も満ち欠けしがちな意味合いを持ちます。
職業的には、2ハウス月は、公共の目につく仕事、社会評価が自己評価につながりやすいという意味合い。
月は11ハウス火星(10ハウス支配星)や5ハウス海王星(9ハウス支配星)とTスクエア。
11ハウスも5ハウスも、自己価値に関係するハウスなので、その揺らぎやすさや、みんなのための仕事や勉強に邁進する様子もうかがえます。


水瓶座水星は、Dec上にあり、3ハウスと11ハウスの支配星で、3ハウス天王星(7・8ハウス支配星)とスクエア。
まさに他者やみんなとのコミュニケーションのためにユニークな知性を使う感じですね。

射手座金星(5ハウスにあり4・10ハウスの支配星)は、MCやキローン、木星とトライン。
楽しげですけれど、やはり家族や仕事に関係している金星です。

双子座火星は10ハウスの支配星で11ハウスに入っています。
みんなのためになる仕事をする感じでしょうか。

天体どれをとっても、相手のため、仕事のため、みんなのため、家族のため、といった感じの動きをしそうですし、「それが喜びであり本望だ」という声が聞こえてきそうなチャートですね。

では、職業に関するMCからのディスポジターを見てみましょう。
Mc
いろいろな惑星をめぐってグルグル回る流れになっています。
どれだけいろいろな能力を使っていくんだ…という感じですね。
これからどんな仕事をしていきたいと思っているのですか?と聞いたら、ビジネスでの秘書的な業務や、ヒーリング能力を使って教える役割なども考えているとのことでした。

ビジネスも有り(山羊座、10ハウスやMCが強め)ですし、秘書的な役割も有り(Dec強め、6ハウス太陽)ですし、ヒーラーも有り(MCキローン、火星・海王星、コミュニケーションの3ハウス強め)ですし、教えるのも有り(パフォーマンスの5ハウス強め)ですし、みんなの居場所的なコミュニティーづくりも有り(11ハウス4ハウス強め)ですし、この人ひとりいると、ほんとうに重宝するだろうなぁという感じですね。

さて、この才能豊かなDさんの天職の場が見つかるのはいつでしょうか。

と、その前に、こちらの図をごらんください。
Dさんの2020年三重円(中円SA)
2020_20220509212601
こんなことってあるのか…と思うようなダブルのグランドクロス(45度出まくりの八角形)です。さらにトランジット土星が太陽の上をうろつきます。
これは相当キツかったでしょうね。八方塞がりの状況。
ご本人に聞いたら、やはりとても大変だったらしいです(翌年退職)。

8という数字は、対立を乗り越えて、自分の力をためることに関係し、力の蓄積とか権力を掌握する意味合いがあるので、
よほど胆力のある人なら、この何重ものハードアスペクトを、成長ための緊張として、すぐさま発展のきっかけにつなげることができるかもしれませんけれども、
そうでない場合は一度退却してみるのもよい選択だと思います。
こんなハードな複合アスペクトを作れるぐらいの能力の持ち主なら、今後このエネルギーを制覇できるぐらいのBigな人物に成長していくことも可能だと思います。

次に、来年2023年の図。
2023_20220509212701
N太陽の上にトランジット冥王星が来ていて、N土星ともオポになります。
ここでまた大きく一皮むける出来事がありそうですね。
本当の自分の才能や影響力を発揮するために、長年身につけてきた余計な固定観念や習慣をバッサリと削ぎ落していく感じでしょうか。
この方の場合、太陽は1ハウスと2ハウスの支配星ですから、しっかりと自己存在と自分の価値を押し出していく流れになることは間違いないでしょう。
他人軸に寄りがちなDさんですから、自分をしっかりと持ちつつ他者のために全力を尽くせるDさんへと変貌していくはずです。

次は、2026~7年の図。
2027
10ハウスの支配星である火星がSAでAsc上に乗っていきます。
同時にDec上にSAの海王星、Trの冥王星が乗っていきます。
SAのMC・キローンは10ハウス支配星であるN火星の上に。
Tr木星は1ハウスを運行し、ノードはAsc軸を通過していきます。
そしてMCにはキローンが(キローン回帰)。

仕事上のパートナーが現れたり、仕事における重要な役割を得たりするのは、この年ではないかと。
ヒーラーとしても活動できていそうな感じですね。

次は2028年の図。
2028
SP月がAsc上に来て、N太陽とオポ。Trノードが太陽の上に。
Tr木星がICへ向かっています。
さらに、SA太陽=N金星。
これは、一生に1度しかない慶び事の表示。恋愛や結婚や出産や出世など。
(SA金星がN太陽と合するタイミングもありますから、正確には一生に2度)
ここまでまだ数年ありますが、苦労が多かった分、喜びも大きそうですね。
喜びめがけて進んでほしいです。

余談ですが、Dさんの太陽と月のミッドポイントは、不動宮20度ですが、Dさんの親しい3人の誕生日を聞いたら、3人とも不動宮20度太陽の人たちでした。
すばらしい引き寄せ能力。すばらしいアンテナ。

Dさんのこれからが楽しみです。
ありがとうございました。

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SP木星順行とともにサロンを開業したCさん

Cさん
大きな会社のお堅い仕事のサポート的な役割をされている方です。
算命学にも造詣が深く、ワインや日本酒のソムリエの資格もお持ちです。
さすが魚座(&5度前ルールでは太陽12ハウス)。
今回、算命学的な「大運の天中殺」と言うのが明けるのを待って、サロン開業を実現したというタイミングでお話をうかがいました。

まずはCさんのネイタル図。
Photo_20220504153301
11ハウス~12ハウスに主要な星が固まっています。
チームで行う仕事、裏方サポート役というのも納得な配置です。
6ハウスに天王星や冥王星があることから、職場環境はハードで、この方にしかできない役割や技術を持っていることがうかがえます。
12ハウスで火星土星合なので、相当な陰なる努力をされていることでしょう(ご本人はあまりそんなそぶりは見せませんが)。
また、趣味の充実、余暇の楽しみ、人から見られない場所でのリラックスなどは必要な方だと思います(12ハウス月、5ハウス木星、11ハウス水星金星、11~12ハウスステリウム)。

注目すべきは12ハウスの月(4ハウス支配星)。
プライベートなことに関しては神秘のベールで包まれがちな配置ですが、度数を見ると…牡羊座0度APポイントの月になっています。
これは公の目に触れていくポテンシャルがある意味合い。
Cさんのプライベートな様子は、隠しようがなく公の目にふれて有名になっていくことでしょう。
では、それはどのタイミングか?(それは後ほど)

★さて、長い大運天中殺が明けたというのは、(この方の場合)ホロスコープではどんな表示であらわれているのか、調べてみました。

2020年2月の図
20202

生まれたときから逆行だった木星が、セカンダリープログレス(SP)でS(ステーション)になり、この翌日から順行になるタイミングの図です。
社会的な活躍や幸運や報酬を意味する木星ですが、出生の時から逆行だったものが順行になるタイミングと、大運の天中殺が明けるタイミングが、おおむね合っているというのは興味深いですね。

トランジット(T)を見ると、2016年あたりから、MCの上を冥王星・ノード・土星・木星が順に通過し、ASC上も(冥王星がMCを通過した後のタイミングで)天王星が通過しています。
「大運天中殺」最後のあたりで、軸を大きな惑星が刺激しまくり揺さぶりをかけた感じですね。

SP木星が順行になった翌年の2021年にSP月がN太陽の上に乗ります。
人生上の新しいアイディアが生まれる意味合いの時期になります。
開業を本気で考え始めるタイミングですね。

2022年2月の図
20222_20220504153401
T木星はN太陽の上に乗っています。
太陽の上に木星が来るのは12年に1度のタイミング。
占星術にも造詣が深いCさんは、魚座木星の今年(2022年)に開業を実現しました。

★さて、これからの流れはどんな感じでしょうか?
2023年9月の図
20239
ソーラーアーク(SA)MCがN太陽の上に乗り、T木星がASCの上に乗るタイミング。
社会的地位の王冠をかぶり、名誉というマントをまとうようなイメージの星回りですね。
すごいですね。一年後。

2024年11月の図
202411
さらに、SP月がASCから出てくるスタートのタイミングで、SA木星がDESに乗り、TノードがN月に乗り、T土星が太陽に乗るタイミング。
この年もすごいですね。2年後。
何でしょう。パートナーや共同経営者が現れる兆しでしょうか。
新しいスタート。結婚とかでしょうかね。

2025年11月の図
202511
SP新月のタイミング。
SP新月とは、30年に一度起こる、人生の切り替えスタートのタイミングになります。
このときT木星がMC軸を通過し、Tノードが太陽の上に来ようとし、N月の上にT海王星が乗り、間もなくT土星も乗っていく感じになります。

T海王星が牡羊座の0度に来るタイミングは、西洋占星術界では「どんな出来事が起こるか」という話題になるくらい大きなイベントで、大きな意味合いを持ちます。
このタイミングでSP新月の重要な星回りが起こるCさん。

サビアンでは、牡牛座8度『雪と一緒にないソリ』
未来を見据えて先読みできる知恵を持つ。広い視野と全体を見渡す客観性。責任感が強く、関わったことにとことん取り組む。先を読んで準備したことは、未来にちゃんと役立つ。

意味合いからすると算命学の方での活躍が見えそうですね。

また、冒頭に書いた、隠しても隠し切れない公の目に触れるN月の上にT海王星が来るので、その活動は公の目にふれないわけがなく、その出現のタイミングであるようにも見えます。

これから楽しい表示が次々とあらわれていくCさんの活躍が楽しみです。
ありがとうございました

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